2017年08月19日
unlearn(学びほぐす)ということ
[心(実存)]
夢中で読んでます。
一説
「私は大学でたくさんのことを学んだが、
そのあとたくさん、
学びほぐさなくてはならなかった。」
哲学者の鶴見俊輔さんが、学生時代、
アメリカでヘレンケラーから聞いた言葉だそうです。
unlearn ⇒ un・learn
⇒ 学びほぐす(鶴見俊輔さん訳)
知識を捨て去る、
学んだことを意識的に忘れる、
知識、先入観、習慣などを
手放す
という意味だそうです。
この本の中で
桜井肖典(ゆきのり)さんが述べてます。
僕たちって、知らない間に
いろいろなものを取り込んで、
それを固く握りしめて、
コロッとした変化のないものにして
しまっているんですよ。
……
この問題にはこの答、といったふうに、
固定された「正解」を頭いっぱい
詰め込んで、
……
僕たちは、無意識のうちに、
自分自身を重くて固い塊の
ようにしてきてしまったわけです。
…
水みたいに軽やかに
サラサラ流れるようには生きていけない
ですよね。
…
自分で縄を編んで自分で縛っている。
「自縄自縛状態」
…
まずは今まで身につけたものを
unlearnしてスペースを空ける。
その後にそれに代わるものをフレッシュに
relearn、学びなおしていく。
…
「人生」や「自己」を学んでいく時には、
こういう手順がとても大事なんですよ。
人生や自己についての
「しょせんこんなものでしょう」と
わかったつもりを
unlearnする。
…
私(喜山)は考えます。
世の中や人間はあいまいで
答が出せないものである。
私たちの世の中や人に対する
「正解」という偏見に
満ちている。
このことを前提として
自己をunlearnしていくことは
大切だと思っています。
この、
あいまいで答をださない
状態に耐える続けることが、
ヒューマニズムだと。