身体-心理-社会- 心
[心身医療]
心身医療(しんしんいりょう)が私の医療の中心です。
整形外科の医療は人を部分でとらえます。
骨折、捻挫、炎症、椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛、関節リウマチなど
に対するとらえ方です。
心身医療は人を全体でとらえます。
人を全体でとらえるときにも、
考え方の枠(フレーム)あるいは骨格があると、便利で整理しやすいので
心身医療にもとらえ方の枠(フレーム)、骨格があります。
ステーシー、デイ先生が人が健康を害する要因(原因ではなく)を
身体の要因、心理の要因、社会の要因と提唱しました。
心身医療はこの身体、心理、社会のストレスで肉体の変調をきたすという
考え方の枠(フレーム)が中心です。
これを、身体-心理-社会的医療モデルといいます。
さらに、人にはもっと、健康を害する、あるいは健康へ向けることができる要因
と、それを加えた、新たな医療モデルが提唱されています。
九州大学の池見酉次郎先生は
身体-心理-社会-生命倫理 という医療モデルを提唱しました。
浜松医科大学の永田勝太郎先生は
身体-心理-社会-実存 という医療モデルを提唱しました。
また、永田先生はこの医療モデルを
全人的医療モデルと考えました。
キリスト教系の病院からは
身体-心理-社会-スピリチュアル とい医療モデルを提唱しました。
私は永田勝太郎先生に一時期教えを受け
身体-心理-社会-実存の医療モデル(全人的医療モデル)を学びました。
でも、わたくしの平凡な頭脳では、深淵で、難解な哲学的、学問的思想は理解が困難であり、
もう一つ、腑に落ちない、違和感のようなものが存在しました。
私の感性の延長にある
“隣のおばあちゃんがわかる医療” “ひらがなで伝える医療” “雑談の医療” “微笑みを誘う医療”との
差ではなかったかと思います。
もともと、自分の中にある、感性にしたがい、自分流にアレンジした心身医療を行っています。
身体-心理-社会-心 の医療モデル です。(独りよがりの医療モデルです。)